松本吉弘

　このテンパイを諦めては麻雀にならない。11月26日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」の第2試合では、渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）の放銃に、多くのファンから同情の声が集まる一幕があった。 【映像】絶対オリられない…松本、倍満クラスの大チャンス 　当試合は起家からBEAST X・鈴木大介（連盟）、松本、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）、TEAM雷電・萩原聖人（連盟）の並びで開局。松本は東1局でリーチをかけるも、渋川に2600点（供託1000点）を振り込んだ。親番の東2局では萩原の満貫・8000点を親被り。東3局でもリーチは実らなかった。 　そんな中で迎えた東4局、松本の配牌は放送席も「んー、ちょっと苦しい。ドラもありません」と反応する微妙なもの。一方、鈴木大介は早々にテンパイさせ、数巡のヤミテン後にリーチをかけた。待ちは八万・7筒のシャンポン。チャンタを狙う松本の手牌には、八万が余っている状況だった。だが、9筒を引いたところで、發の対子を落として後退。直後、萩原がカン三万待ちで応戦した。 　「これは八万、相当助かりそうだね」「二軒（リーチ）に対しては、相当切りづらいですよね」。ここで放送席が予想すると、何と松本は9筒を引き、二・三・七・八・八・九万、7・8・9・9・9筒、7・8・9索という、平和・純チャン・三色同順が狙える形に。「うわっ酷い」「何てことだ。価値がありすぎる…」と放送席が嘆いた通り、顔をしかめた松本も長考の末、リーチの宣言と共に八万を河に捨てた。 　結果、鈴木大介に跳満・1万2000点を放銃。この痛恨放銃には放送席も「あれだけは無理ですよ…」と呟き、コメント欄も「気の毒すぎる」「最高の放銃」「仕方ないわ」「アレは無理」「誰がやめんねん、今の」「可哀想すぎる」「なんてこった」「あれ降りるくらいなら麻雀やめるよ」「これは行かないと麻雀じゃない」「ああ無情」などと大渋滞した。 ※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ　2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 （ABEMA/麻雀チャンネルより）