MLBワールドシリーズ“ファッション”のMVPは? 大谷翔平や山本由伸のセンスを米国在住スタイリストがチェック
WWD:チザム選手といえば、“お祭り男”。ヤンキースが崖っぷちで迎えた第5戦では、ライトスタンドの上段に本塁打を叩き込んでナインを鼓舞し、「もしかすると、ここからヤンキースが逆転優勝もあるのでは?」と思わせられました。ファッションの方はかなりオーバーサイズなパンツに、個性的なデザインのサングラス。全体はモードな雰囲気でありながら、そこにポロシャツを持ってくるのが上級者ですね。
渡辺:個人的には、ニューヨークに戻った際のスタイルも印象的でした。個性的なデザインジャケットを難なく着こなしている姿から、自分に似合うアイテムを良く理解しているのが伝わってきて、とてもすてきだと思いました。
WWD:では、逆にブービー賞は?
渡辺:フアン・ソト選手でしょうか。1戦目の入場の際のファッションが気になりました。
WWD:今季のレギュラーシーズンの本塁打は41本、OPS.989(チームの得点の貢献した打撃指標)と素晴らしい成績を残し、アーロン・ジャッジ選手とともにヤンキースの中軸を担った選手でしたが。
渡辺:オールホワイトのコーディネートがとても爽やかで清潔感があるのですが、少しぼんやりと見えてしまいます。サングラスとバックパックがブラックで統一されているので、スニーカーもブラックにすることでまとまりを出すか、あるいは、アクセントとして鮮やかな色味のものを選ぶことでコントラストを出すのがいいと思います。
WWD:パンツのシルエットを少しテーパードのものにすれば、シルエットにメリハリが付いて、もっと洗練した印象になりそうですよね。移籍市場では、大谷翔平のドジャースへの移籍金7億ドル(当時の日本円で約1015億円)を超えるともウワサされているソト選手。26歳と若くしてその打棒はすでに成熟していますが、ファッションセンスも磨きがかかるといいですね。
渡辺:ドジャースのワーストには、同じく26歳の山本由伸投手を選ばせてもらいました……。ファンの皆さん、ごめんなさい。