長縄まりあ&関根明良&高橋李依 『プリキュア』現場での“初名乗り”を振り返る「今となっては愛おしい」
■初めての変身は力んでしまいました
――皆さんは『プリキュア』のメインキャラクターを演じています。そんな3人だからこそ共感できそうな「あるある」はありますか? 高橋:みんなと合わせるセリフって、誰が息を吸っています? 関根:(キュアプリズム/虹ヶ丘ましろ役の)加隈亜衣さんか、(キュアウィング/夕凪ツバサ役の)村瀬歩さんが吸ってくださっていました。なので、収録が始まったばかりの頃はどちらかがいないと「ヤバい!」って心の中で思っていました(笑)。それに通ずる個人的なあるあるなのですが、一人で収録したり、インタビューを受けたりするときは寂しい! 高橋:分かるー! 関根:とっても寂しくて。次の収録でみんなに会えると「帰ってきた~!」って気持ちになりました。 高橋:「こんなことあったよ、あんなことあったよ」って話したくなりますよね。 長縄:あるあるです! 関根:スタッフの方からいつも「亜衣さんがいないと関根さんは寂しそうですね」って言われていました。恥ずかしい! 高橋:めちゃくちゃ分かります。私が演じるキュアミラクルは、キュアマジカルがいないと変身ができないこともあって、一人で名乗るときは「隣にマジカルがいる、マジカルがいる」って言い聞かせていました。一人でライブのステージに立つときも「絶対にマジカルが隣にいる!」という強い心を持って臨んでいたんです。でも、寂しいですよね。 長縄:私は今まさに必死で頑張っているところで、先輩プリキュアの方からあるあるを聞いて「なるほど!」と思いました。ちなみに…最初に名乗るときは緊張しましたか? 高橋:この前、第1話を改めて見たときに「キュアップ・ラパパ!」ってすごく力んで変身しているなぁって思って。当時は私もすごく必死だったし、物語上でも敵をどうやって倒したらいいのかも分からない状況だった分、名乗りにものすごく力が入っていたのかなって。 関根:最初の頃の変身は、緊張で少し声が上ずっていたと思います。戦いを重ねるにつれて、地に足が付いていった気がします。ただ、第1話から第50話まで緊張感は一切変わらなかったですね。いつも一呼吸置いてから名乗りたいと思っていました。そういう変わらない緊張感の中でも、みんながそろったときは安心感がありました! 長縄:私も第1話の変身はすごく緊張していました。初めての変身でしたし、プリキュアだから強くて格好よくて、かわいくて、プリティでというものをすべて詰め込みたい! という気持ちもあって、力んでしまった気がします。 高橋:力入っちゃうよね~! でも、今ではそれも愛おしく思える。シナリオの上でも、その力みが必要だったと思うし、それもありだなって。プリキュアの変身シーンって、同じ音声を使いまわさないんだよね。 関根:毎回、毎回、新しい気持ちで変身させていただけるんですよね。 高橋:それが最高。全部違って全部いい! ――本作の見どころも教えてください! 長縄:テレビシリーズではパートナーやみんなとの絆が描かれています。映画ではパートナーが離れ離れになってしまったときに、その絆がどうなるのか、お互いがどういう気持ちでいるのかが分かるシーンがあるんですよ。個人的には「あっ、こむぎはこんなことを思っていたんだな」と感じた場面があったので、離れ離れになったそれぞれの行動や言葉に注目していただければと思います。 関根:1年を通して『ひろプリ』のみんなが頑張って成長し、今回、先輩プリキュアになって映画に登場します。それぞれの名乗りも変わってはいなかったけれども、どこか積み重ねを感じるものになっていると思いました。久しぶりの変身シーンを皆さんに楽しんでいただきたいですね。 高橋:本当に見どころがたくさんあるのですが、私たち『まほプリ』チームで話題になったのが、モフルンの手首。手首のスナップが過去一でしなやかなんです。今作で初めて見つけたポイントだったので、ぜひモフルンの手首もチェックいただければと思います(笑)。 ――最後に、映画の公開を楽しみにしているファンの皆さまにメッセージをお願いします。 長縄:本作はゲームの中の世界が舞台なのですが、キュアワンダフルたちがゲームの中に入るとCGで描かれるんですよ。いつものテレビシリーズとは一味違うかわいいキュアワンダフルたちが見られるので、一緒に応援していただければと思います。個人的には、たくましい先輩たちと一致団結して苦難を乗り越えることができるのが、すごくうれしいです。かわいいも格好いいもあふれていて見どころもたくさんあるので、ぜひ映画館で見てください! (取材・文:M.TOKU 写真:上野留加) アニメ映画『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』は、9月13日より全国公開中。