東京メトロ、有楽町線豊洲~住吉間と南北線品川~白金高輪間の延伸事業スタート
東京メトロ(本社・東京都台東区)は5日,有楽町線と南北線の延伸部分の工事に着手した。今年6月17日付で東京都から年計画決定が告示されていたことに伴い、新線プロジェクトをスタートさせた。 有楽町線は豊洲から東陽町を経由して住吉までの4・8キロ。総建設費約2690億円。住吉には都営新宿線とメトロ半蔵門線の駅があり、東東京、東京北部や千葉県、臨海副都心とのアクセスが便利になる。豊洲から住吉までは現在の約20分が約9分まで短縮される。 南北線は品川から白金高輪までの2・5キロ。総建設費約1310億円。六本木や赤坂などの都心部とリニア中央新幹線の始発駅となる品川、羽田空港への交通ルートが便利になる。品川から六本木一丁目まで約19分かかるのが、約9分となる。どちらも2030年代半ばを開業目標としている。 両路線の延伸とその事業運営は、東京メトロにとって未来への成長戦略と位置付けている。地下鉄ネットワークの強化を通じて、臨海部と都心部の利便性の向上、沿線のにぎわい創出、東京圏の国際競争力の強化に貢献しつつ、新たな鉄道の需要を掘り起こしていく。