「ワガママだ」「食べたくないならオファーを受けるな」と非難轟々も…。森田剛「グルメ番組で食べず炎上」への強烈な違和感
満島さんとの関係性における「イジり」と思われるにもかかわらず、本来の文脈が絶たれ、批判的な文脈で拡散されることにより、「食に対して興味がない」といった意味合いに受け取られてしまう。 「とにかく批判したい」タイプのネットユーザーは、1時間の本編すべてを見ることは少なく、最大4枚の画面キャプチャのみで判断しがちだ。私たちのようなライターの記事が、最後まで読まれず、見出しだけで批判されるのと近い感覚だろう。
テレビの場合には、そこにテロップの功罪も間違いなく存在する。目立つ発言をテロップで引き立たせることで、より印象づけようとする演出が、効果を持つことはわかる。ただ、静止画で「誰が何を言った」が明確になることで、発言者をおとしめようとする人が、SNSにて拡散しやすくなる側面もある。 このような時代背景を鑑みると、今回のメシドラは「演者の個性」を尊重した結果、かえって演者に迷惑をかける結果になったようにも感じられる。
■今後の「番宣」では、どんな姿を見せてくれるか ちなみに番組ラストには、森田さんが出演する舞台が告知されていた。つまり「宣伝」の一環だったわけで、今後も各局の番組に出る可能性は高い。そこで「どう写るか」が、森田さんの今後を左右するだろう。
城戸 譲 :ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー