阪神が優勝を果たす条件は? 拙守&拙走の改善が何よりも必要【伊原春樹の「野球の真髄」】
6月20日の楽天戦[甲子園]の8回、拙走で得点できずに渋い顔の阪神・矢野監督/写真=太田裕史
プロ野球は交流戦が終わり、リーグ戦が再開した。今季、矢野燿大新監督の下、14年ぶりの優勝を狙う阪神は6月29日からナゴヤドームで中日と対戦したが0勝2敗に終わり、7月1日現在、首位・巨人と5.5ゲーム差の3位。勝率5割も切ってしまったが、優勝を狙うならこれ以上借金は増やしたくない。しかし、試合内容を見ているとその可能性は低いのではないかと思ってしまう。 リーグ2位のチーム防御率3.44は合格点を与えられるかもしれないが、リーグワーストの66失策はいただけない。特に遊撃手の木浪聖也、北條史也が各9失策、三塁手の大山悠輔が14失策。三遊間が30を超える失策を犯してしまっている。土のグラウンドを本拠地にしているハンディはあるかもしれない。それでもそのほかにも守備のミスが目立ち、試合を落とすことが増えているように思う。 さらに、走塁面の拙さがチームの足を引っ張っている。リーグ1位のチーム盗塁数53を誇るが・・・
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週刊ベースボール