【競輪・125、126回生卒業記念レース】仲澤春香 ボート競技からの転身でガールズ版の太田海也へ
ゴールデンキャップ2回
<6日・競輪125、126回生卒業記念レース・最終日> 126期は“仲澤春香世代”の異名が付きそうだ。仲澤は卒記での無傷の3連勝Vを加えて、養成所成績は59走45勝の在所1位。ゴールデンキャップ2度など輝かしい成績で、卒業を迎える。 ボート競技から自転車の世界に飛び込んだ。「社会人でボートを続けたが、イップスになって成績が伸びなかった。高校時代の恩師に相談すると、ガールズケイリンを勧められた」。その助言により、陸の上で水を得た形だ。 とはいえ第2回記録会ではゴールデンキャップを逃したように、自転車でも「苦悩の日々が長かった」と吐露した。養成所では「自分はメンタルが打たれ弱い」と、精神面での成長が必要だった。「まずは、精神的に弱い自分を受け入れた。その上で、そこから前に進めるようにした」。その考え方で、「強い自分もいると感じられた」と、同期の誰もが認める強さで訓練期間を駆け抜けた。決勝も、2角からの4番手捲りは伊藤優里にピタリとマークされた形ながら、差される気配なく押し切った。 デビュー後の気構えもしっかり形作っている。「レースでは意識されると思うが、守りに入らず、攻めることができたらと思う」。これからパワーアップを続ければ、頂点に立てるかもしれない大器。男子121期の太田海也に続く、ボート競技から転身のパワーレーサーがガールズの世界にも誕生した。