いつかこの時計と旅をしたい! パテック フィリップのワールドタイム5330 限定モデルが装いも新たに再登場!!
旅好き垂涎の時計!
2020年春にスタートした世界最大級の時計見本市が「ウォッチズ&ワンダーズ」。開催5回目となる今年は、ジュネーブの会場に過去最多の54ブランドが集結した。各メゾンが“時計の祭典”でお披露目した入魂の看板モデル、数々の新作の中からエンジン時計委員の心を揺さぶったモデル8本を、熱いコメントとともにご紹介! 【写真19枚】旅好き、時計好きの憧れの時計、パテック フィリップのワールドタイム5330 ガラス製のセンター針をじっくり見るならこちら ◆エンジン時計委員 数藤健のイチオシ「パテック フィリップ ワールドタイム5330」 昨年東京で開催されたパテック フィリップ展で発表された限定モデル「5330」が装いも新たに現行コレクションに仲間入り。センター針が示すローカルタイムと同期する新たな機構を搭載するこのモデルに前作より一段と若々しく爽やかでスポーティなイメージをもたらすのが、《カーボン》パターンを配したブルーグレーダイアルやデニム調のカーフスキンストラップだ。自動巻き。ホワイトゴールド、ケース直径40mm、3気圧防水。1213万円。 ◆旅好き腕時計好きの永遠の憧れ それは2000年のバーゼルフェアを訪れた時のこと。パテック フィリップのショウウインドウに飾られたRef.5110に目が釘付けになった。約40年ぶりに登場したワールドタイム。ホワイトとブルーの文字盤のコントラストが美しい。旅好きの私が訪れた、またこれから訪れたい地名が都市表示リングにズラリと並ぶ。聞けば、10時位置のプッシャーとリュウズを利用しタイムゾーン/ローカルタイム設定が直感的かつ簡便にできるという。以来、歴代のワールドタイムは憧れの1本であり続けている。最新のRef.5330は、選択したタイムゾーンの時刻と同期した日付表示、という世界初の機構が新たに加わっている。赤いハンマー型ヘッドを持つセンター指針が文字盤外周の1~31までの目盛り日付を指すのだ。この針は文字盤全体の視認性に配慮したガラス製(!)。そして文字盤の基調色は抑制の利いたブルーグレーで、中央の装飾はクルマ好きの心の琴線に触れる《カーボン》パターンだ。アームチェア・トラベルでいい。この時計といつか世界を旅したい。 文=数藤健 (ENGINE2024年7月号)
ENGINE編集部