（ブルームバーグ）： フランスの中道右派・共和党は、総選挙を前に極右との協力を発表したシオティ党首の除名を全会一致で決定した。

シオティ氏はマリーヌ・ルペン氏が実質的に率いる極右政党・国民連合（ＲＮ）とその候補者との連携を党内に呼びかけ、総選挙で右派が過半数を奪取する可能性を高めることが目的だと主張していた。

だが、この動きに他の党幹部らが反発、党首の辞任を求める声がすぐさま上がった。

共和党のジェネバール幹事長は「党員らに相談なく秘密の交渉を持ったことで、シオティ氏は党規に違反し、共和党が堅持している一線を完全に踏み越えた」と党の会議後に記者団に説明。会議では党指導部が同氏の除名を決定したと明らかにした。

シオティ氏の除名で、どれだけの数の共和党議員が極右と協力するのか不透明性は強まる。ＲＮのバルデラ党首は11日、数十人の共和党議員による協力を見込んでいると話していた。

原題：French Conservatives Expel Leader for Making Far-Right Pact (1)（抜粋）

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