認知症 寄り添い支援 チームオレンジ始動 地域共生社会目指す 岩手・奥州
奥州市は、認知症の人と家族を支え、社会参加を進める「チームオレンジ」の事業を始動させた。認知症者と家族の悩みなどに市民ボランティアが寄り添い、安心して暮らせる地域共生社会を目指す。 市は2007年度から認知症サポーターの養成に取り組んでいるが、本人や家族のニーズに沿った支援までは至らなかった。23年度からはチームオレンジ事業を構築するため、同サポーターステップアップ講座を開催して修了者を「チームオレンジサポーター」としている。今年度は認知症本人との交流会を開催するなど同事業の準備を進めてきた。 チームオレンジは、現在14人が登録している同サポーターと認知症本人、家族がメンバー。市と市内各地域包括支援センターに配置のコーディネーターがニーズを把握して支援内容を調整する。商店や金融機関、薬局など生活に関わる企業らと連携し、見守りや話し相手、困りごとの手伝いなどの支援につなげる。