欧州委員会、ゴリラガラスのCorningを独禁法違反の疑いで調査開始
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は11月6日(現地時間)、主にスマートフォンなどの電子機器のスクリーン保護に使用される特殊なガラスの世界市場における米Corningの支配的地位の乱用の可能性について、正式な調査を開始したと発表した。 【その他の画像】 この調査は、SamsungのGalaxyシリーズなど、多くのスマートフォンに採用されている「ゴリラガラス」で知られるCorningが競合他社を排除し、消費者に不利益を与えた可能性があるかどうかを判断することを目的としている。 具体的には、Corningがスマートフォンメーカー(OEM)やガラス加工業者と締結した契約に、独占的な供給/購入義務やリベートなどの反競争的な条項が含まれていることが懸念されている。 欧州委員会は、これらの契約が、競合するガラスメーカーを市場の大部分から排除し、消費者の選択肢を減らし、価格を上昇させ、イノベーションを阻害した可能性を懸念している。 調査の結果、Corningの行為がEU競争規則に違反することが証明されれば、制裁が科される可能性がある。 Corningは米The Vergeなどのメディアに対し「事業を展開する地域で適用されるすべての規則や規制を順守することに注力しており、今後もその姿勢を維持していく」という声明文を送った。
ITmedia NEWS