秋はなんだか「ギネス」が気になる? 日本のご長寿&ロングラン記録さまざま
11月第2木曜は「ギネス世界記録の日」
秋になるとなぜか身辺で「世界記録」の文字を目にすることが増えると思っていたら、それには理由がありました。毎年、新しい「世界一」を盛り込んだ年鑑『ギネス世界記録』が発売されるのは9月、そして11月の第2木曜日は、「世界一」の記録を調査・認定するギネスワールドレコーズ社が定めた「ギネス世界記録の日」なのです。この日は、世界中でさまざまな記録への挑戦が行われるようです。
日本が誇る「ご長寿」ギネス記録の数々
今年もすでに数々の世界記録が生まれ、ギネスに認定されていますが、印象深いのは8月に「存命中の世界最高齢男性」となった、さいたま市の百井盛さん(111歳)。百井さんは1903年2月5日の生まれですが、それまで世界最高齢男性だった同年2月4日生まれのアメリカ人、アレクサンダー・イミック博士が6月に死去したため、百井さんが世界一に認定されました。存命中の女性の長寿世界一が大阪市に住む大川ミサヲさん(1898年3月5日生まれの116歳)なので、最高齢のギネス記録ホルダーは男女とも日本人。寿ぐべきことですね。 と、ご長寿ニッポンを象徴するギネス世界記録ホルダーをさらに男女お一人ずつ。男性なら1910年9月22日生まれの104歳、京都市の宮崎秀吉さんは2010年に100歳超の100m走で29秒83の世界記録を達成、昨年の国際ゴールドマスターズに103歳と15日で出場し「世界最高齢スプリンター」に認定されました。宮崎さんは今年9月にも岩手県北上市で行われたアジアマスターズ陸上大会に出場。100歳超の部唯一の走者としてみごと完走し、優勝を決めました。同大会では、ギネス記録でこそありませんが90歳の宮内義光さんが800m、1500m、5000mでそれぞれ世界新記録を樹立しています。 女性では、昨年11月に公開された映画『ペコロスの母に会いに行く』で主演を務めた赤木春恵さんが「世界最高齢での映画初主演女優」に認定されています。映画撮影初日に88歳と175日。それまでの「世界最高齢の主演女優」は、82歳で『ぼくのおばあちゃん』に主演した菅井きんさんでした。