戦乱の世 どう生き抜いたか 特別展「戦国時代の南山城」 京都府木津川市
応仁の乱に始まる戦乱の世を、京都府南部の人たちはどう生き抜いたかをひも解く特別展が始まりました。この特別展は、木津川市山城町の京都府立山城郷土資料館でおこなわれています。室町時代、応仁の乱に巻き込まれた南山城の有力者は、戦いに疲弊し、山城国一揆を起こし、家督争いをおこなう畠山氏を追い出しました。一方、木津川市の鹿背山城は南山城最大級の山城と言われていて、近年の調査で、城郭の構造が明らかになり、その出土品が展示されています。戦国時代、織田信長の上洛に伴い、信長に友好的に振る舞うことで、信長から「天下布武」の文字が入った朱印状が送られた南山城の有力者もいれば、信長に反抗し滅ぼされた有力者がいることも出土品からうかがえます。世の中にあまり知られていない興味深い歴史資料を鑑賞できるこの特別展は、12月8日まで開催されています。