複数の施設登録で移植可能に 学会要望、手術の見送り防ぐ
日本心臓移植学会は28日、心臓移植を希望する患者が手術を受けるために事前登録する医療施設を、現状の1カ所から複数にするよう求める要望書を日本臓器移植ネットワークに提出すると発表した。移植手術は東京大など一部に集中しており、施設側の都合で実施できない場合でも、順番通りに手術が受けられるような仕組みを目指す。 移植を受ける患者の順位は、症状や年齢、待機期間などを考慮して移植ネットが決めている。だが臓器提供者の増加に伴い、医師が他の移植手術をするなど施設側の受け入れ態勢が整わず、移植が見送られるケースがある。 学会としても今後、現場の具体的な運用方法を検討する。