「鳥肌が立ったワケは…」令和の女子大生が初めて『北斗の拳』を読んでみた「驚きの感想」
1983年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が始まった原作・武論尊氏、作画・原哲夫氏による『北斗の拳』は、累計発行部数が1億部を超える超人気漫画だ。現在、原作誕生40周年を記念した新しいアニメ制作も発表されており、往年のファンにはたまらない嬉しいニュースとなっている。 ■【画像】揃いも揃ってモヒカン、でかいババァも…『北斗の拳』バリエーション豊かなザコたち■ 昭和生まれにとっては金字塔である『北斗の拳』だが、令和を生きる今の若者にはどう映るのだろうか。そこで今回、20歳になる女子大生の娘に『北斗の拳』を読んでもらった。令和っ子らしい意外な感想が聞けたので、ぜひ紹介してみたいと思う。
■過激な描写に驚き…なぜみんな頭が爆発するの?
『北斗の拳』を初めて読んだ娘。最初の率直な感想は「ちょっと痛々しいね……」であった。令和に生きる世代は人権教育が進んでいることもあり、テレビ放送なども暴力的なものはかなり減っているように思う。 その影響もあってか、娘は『北斗の拳』の激しいバトル描写にとても驚いていた。それでも読み進めるうちにそうした描写にも慣れていき、ケンシロウの生き方に引き込まれていくこととなる。 そして「“北斗神拳”という技は頭を爆発させるのが得意なの?」と聞いてきた。なるほど、第1話の「心の叫びの巻」だけでも、ケンシロウは5人ものザコの頭を爆発させている。「命を奪うなら心臓を狙うはずなのに……頭なんだよなあ」と、妙に感心している。彼女にとって“北斗神拳=頭を狙って爆発させる技”という印象が強く残ったらしい。 今回娘はラオウが倒れるまでの文庫本9巻までを読んだのだが、その細かい描写に驚いていた。とくに人物画力には「登場人物1人1人の違いが細かく描き分けられているのが凄い! 自分が読んできた漫画やアニメはキャラクターの髪型とかファッションで見分けることが多いけど、人物の表情やシワまで描き分けて区別をつけてるんだね 」と、原氏の描写力に舌を巻いていた。 今、読み返しても『北斗の拳』の描写は繊細且つリアルで凄まじい。今でこそパソコンや液晶タブレットとなどを利用したデジタル作画が広まっているが、アナログの手書きでここまで表現していたことにあらためて驚いてしまう。『北斗の拳』の画力は、時代を超えて読者を感動させるのだ。