来季は2部or3部? 降格危機に瀕する欧州日本人(9)ポジション奪取も…。チームは変わらず苦戦
欧州主要リーグの2023/24シーズンも佳境に差し掛かっている。各リーグの優勝争いが熾烈を極めている中で、クラブの明暗をかけた残留争いからも目が離せない。今回は欧州でプレーする日本人選手の中から、降格危機に瀕しているチームに所属する選手を紹介する(成績は4月21日現在)。
GK:中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル) 生年月日:1995年2月27日 所属クラブ順位:16位(プリメイラ・リーグ/18チーム) 今季リーグ戦成績:15試合28失点 今季の中村航輔は激動のシーズンを過ごしている。昨年6月に2年ぶりに日本代表へと復帰を果たした守護神は、9月に行われたトルコ代表との試合でゴールマウスを守っていた。しかし、前半終了間際に肩を負傷すると、これがキッカケとなって所属クラブでは昨夏に加入したばかりのブラジル人GKヴィニシウスにポジションを譲っていた。 復帰後もしばらくベンチを温めていた中村だったが、第17節ファレンセ戦で約4ヶ月ぶりの出場を果たすと、クリーンシートでチームを勝利に導いた。そこからはゴールを守り続けており、14試合で34失点を喫したライバルのヴィニシウスより好成績を収めている。 個人でのポジション争いに勝った中村だが、一方でチームは残留争いに巻き込まれている。現在は昇降格プレーオフ圏内16位に位置しており、自動降格圏の17位シャヴェスとは勝ち点「5」離れている。そのため余ほどの限りは自動降格とはならないだろうが、順位を上げない限りは入れ替えプレーオフへと回ってしまうことになる。ゴールマウスを守る中村としては、残りのカードで一つでも多くの失点を防ぎ、勝ち点1でも積み上げたいところだ。
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