能登半島地震で1万900人――進むボランティア「事前登録」 金沢で活動開始も、能登は「準備中」 県のサイトから登録と待機を
日テレNEWS NNN
金沢市の1.5次避難所で災害ボランティアの活動が始まりましたが、被害が大きい能登地域では受け入れの環境がまだ整っていません。県の特設サイトで事前登録し、県からの連絡を待つ状況です。現地のニーズに応じ、タイミングを待つことが求められそうです。
■金沢市で…ボランティアが活動開始
有働由美子キャスター 「ドアノブの除菌や、床のモップがけをする人たち。石川・金沢市の1.5次避難所で活動を始めた、災害ボランティアの様子です。初日の17日は28人が参加したということです」 「災害ボランティアに事前登録している人は、18日午後2時時点で約1万900人です。この先、ボランティア活動はどう進んでいくのでしょうか?」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「(石川県災害ボランティア情報の特設サイトによると)被害が大きい珠洲市や能登町などの災害ボランティアセンターでは、募集状況は全て『準備中』になっています」 「まだボランティアを受け入れる環境が整っていないのが現状で、個別に被災地に行くことなく、事前登録をして県からの連絡を待つということです」
■県の特設サイトで事前登録する方法
小栗委員長 「実際、県の特設サイトで事前登録を受け付けています。氏名や連絡先の他、災害ボランティア経験や活動可能日の欄に入力し、職業欄も『看護師または保健師』『大工等建築関係』など当てはまればチェックを入れる形です」 「そして登録完了後、県からメールが届き、活動日や場所を決めていくという流れになっています」 有働キャスター 「確かにボランティア経験があるかどうかというのは、被災地での活動で大事ですね」 小栗委員長 「さらに『連絡事項』として、自由に書き込める欄もあります。被災地で支援活動をしているNGO『ピースボート災害支援センター』の山本隆代表理事によると、『重機を扱えます』『保育士資格あり』などと具体的に書いた方が、派遣の際の参考材料になります」
■現地のニーズに応じた被災地支援を
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー) 「先週末、知り合いの団体が要請を受けて能登に炊き出しに行きましたが、本当に寒いので、温かい飲み物や食べ物が必要ということでした」 「個々で支援したいという気持ちは大事ですが、現場のニーズや状況に応じて行くことが大事かなと思うので、『その時』までもう少し待ちたいです」 有働キャスター 「私も東日本大震災の時にボランティアでお手伝いに行きましたが、これから1か月、3か月、半年先までボランティアのニーズは増えていくと思います。何かお手伝いしたいと思った方は、事前登録をぜひ一度見てみてください」 (1月18日『news zero』より)