「メルセデス SL 500 FABデザイン メガウィング」はなんちゃってSLRマクラーレンだが希少価値あり
メルセデスSL 500 FABデザイン メガウィング:このメルセデスSL(R230)はSLRマクラーレンになりたい。メルセデス SL 500 FABデザイン メガウィングという、この世のものとは思えないメルセデスSLが販売中。
F1ノーズ、シザーズドア、サイドギル・・・。「メルセデスSLRマクラーレン」をアイコンにしたすべてのデザイン要素。メルセデスとマクラーレンのコラボレーションによるスーパースポーツカーは30万ユーロ(約5千万円)では到底買うことができない。だが、この人目を引く風変わりな「SL」なら、その4分の1の価格で手に入れることができる!
ケルペンのディーラー「Car Special M Quizow」は、このエキゾチックな車を販売している。「R230」シリーズの「メルセデスSL」をベースに、スイスの高級チューナーである「FABデザイン」は、伝説的な「SLRマクラーレン」に似せたロードスターを作り上げた。
FABのデザインコンバージョンは珍しい
1997年にローランド ライサニックによって設立された「FABデザイン」は、ワイルドなワイドボディコンバージョンと壮大なガルウィングモンスターで2000年代にその名を馳せたが、そのほとんどがアラブ諸国で販売されたこともあり、ヨーロッパ、特にドイツではFABコンバージョンを見たことがない。
そう考えると、オリジナルの「FABデザイン メガウィング」は、とても興味深いものになる。XXLサイズのワイドボディの下には、2007年にスイスでカスタマイズされた「メルセデスSL」がある。 FABデザインが当時特許を申請していた華麗なバタフライドアは、さらに16,000ユーロ(約270万円)を要した。2007年、『AUTO BILD』はこう書いた。「我々のテストでは、SLRやエンツォでさえも、これ以上のものはないだろう」と。3ピースの20インチ「6 Evo」鍛造ホイールは、控えめに言っても、当時も現在と同様に豪奢なものだ。
エクステリアデザインに比べ、グレーのバイカラーレザー張りのインテリアは、少なくともFABのデザイン基準からすれば、地味である。というのも、このシルバーのメガウィングの最初のオーナーは、ベース車両に「SL 55」や「SL 65 AMG」を選ばず、「SL 500」を選んだからだ。