ドジャース対メッツ　メッツ先発のマナエア（撮影・菅敏）

＜ナ・リーグ優勝決定シリーズ：ドジャース3－7メッツ＞◇第2戦◇14日（日本時間15日）◇ドジャースタジアム 　第1戦で完敗したメッツが敵地でドジャースに快勝し、1勝1敗のタイとした。初回に1番リンドアの先頭打者アーチで先制し、2回にはビエントスの満塁弾などで5点を追加。投げては、先発左腕マナイアが6回途中3失点と奮投する、会心の試合運びだった。 　最後はバテ気味だったものの、マナイアの「大谷封じ」は完璧だった。3打数無安打2三振。大谷の狙いの裏をかくかのように、完全にタイミングを外し、満足なスイングすらさせなかった。「とにかくストライクを先行させることを意識した。三振はクールだけど、内野フライでもハッピーだよ」。7月下旬、大きくクロスステップする横手投げに大変身。今季投手2冠の左腕セール（ブレーブス）仕様の新投法で、大谷だけでなく、ド軍打線に付け入るスキを与えなかった。 　先制弾で流れを引き寄せたリンドアは「質の高い打撃で盛り上げようとしただけだよ」と淡々と振り返った。8回2死から計4アウトでセーブを挙げたクローザーのディアスの口調にしても、最後まで冷静だった。「ホームで3試合プレーができるということは、ホームでシリーズを終われるチャンスがあるということだね」。投打の軸がかみ合った快勝劇は、メッツの代名詞でもある「ミラクル」でも、目先の勢いだけでもない。 　▽メッツ・メンドサ監督　　ビエントスの1発は大きかったが、全体として上位から下位までいい打席だった。（先発マナイアは）とてもよかった。ストライクを先行させるだけでなく、ゾーンにアタックしていた。その完璧な例が、大谷に対する最初の2打席（いずれも三振）だったね。 　▽メッツ・ビエントス（2回に満塁本塁打）「あの場面は、とにかくシンプルに、四球でも何でも点を取ることだけだった。まあ、幸運にもしっかり打ててフェンスを越えてくれた」