広島、山口県で計3人けが 停電や休校も相次ぐ 台風10号接近
台風10号の接近に伴い、広島、山口の両県では30日までに計3人が強風の影響でけがをし、降り始めからの雨量は多い所で200ミリを超えた。停電や休校も相次いだ。気象庁は、引き続き土砂災害や低い土地の浸水への警戒が必要としている。 台風10号(サンサン)最新情報 広島県呉市では29日午後3時40分ごろ、市内の80代女性が風にあおられて転倒し、右腕と右脚を骨折するなどした。柳井市と下関市でも同日、計2人が強風で転倒して軽傷を負った。 28日の降り始めから30日午後4時までの降水量は、周南市和田258・0ミリ▽広島県安芸太田町内黒山213・5ミリ▽広島市佐伯区湯来174・0ミリ▽廿日市市津田163・5ミリなど。周南市の夜市川などが氾濫危険水位を超え、山口県内の避難所には最大時で計1037世帯1345人が避難した。 中国電力によると、29日午前0時から30日午後5時までに中国地方5県で延べ約3万5千戸が停電した。 休校は、広島県内では広島市や東広島市の小中高校や特別支援学校など計470校に上った。 気象庁は31日午後6時までの24時間降水量を山陽、山陰とも120ミリ、山口県東部60ミリと予想。台風の動きは遅いままで総降水量が多くなるとし注意を呼びかけている。
中国新聞社