農協は「抵抗勢力」なのか? 地方から見える構図は
結局、独自に農地を借り、農業資材も今はホームセンターやネット通販で仕入れています。販路は朝市村を中心に開拓し、売り上げも年々増加。「ようやく農協も有機農業を無視できなくなったと感じる。有機農業こそ成長産業」と自負する太田さん。同じように「農業を成長産業に」と意気込む安倍首相の改革に対しては、「農協との出来レースにしか見えない」と冷ややか。 「あと10年も経てば淘汰され、農協は金融機関だけになるのでは。国は中央の組織の話より、地方でやる気のある農家の壁になっている農業委員会を廃止するなど、もっと根本的な問題に取り組んでもらいたい」 こうした声も受け止めて、ドタバタでなく、腰を据えた議論をしてもらいたいものです。 (関口威人/Newzdrive)