シュートを放つB３新潟のPG五十嵐

◆プロバスケットボール▽Ｂ３リーグ▽第３節　新潟９０－８９金沢（１４日、金沢市総合体育館） 　７位の新潟アルビレックスＢＢは、９０－８９で１７位の金沢武士団に勝利し、今季初の同一カード２連勝を飾った。最大１８点リードから一時は逆転されるという苦しい状況だったが、４４歳のベテランＰＧ五十嵐圭が、司令塔としてフル回転。この日はチームトップとなる３４分１２秒のプレータイムを記録し、鮮やかなパスや鋭いドライブで８得点、４アシストをマークした。ヒヤヒヤの辛勝に笑顔はなく、五十嵐は「内容は最悪でしたし、良かったことは勝てたこと。修正する部分も課題もたくさんある。まずは自分たちにフォーカスして取り組む必要がある」と厳しい言葉を並べた。 　今オフにはＢ１群馬を退団し、４シーズンぶりに新潟に復帰。今季は開幕から全６試合でスタメン出場してチームを引っ張る。状況を的確に判断しながら、鮮やかなパスや、スピード満点のドライブなど、年齢を感じさせないプレーを連発。この日も勝負所で起用された。鵜澤潤ＨＣ（４２）は「コートの中でも外でも、しっかりとリーダーシップを発揮してくれる。コートの中でも存在感を出してくれて、４４歳とは思えない。練習でもルーキーのように、みんなと一生懸命、取り組んでいます」と、その真摯な姿勢に感心するほどだ。 　試合後も、しっかりと身体をケアする。五十嵐は「開幕に合わせてコンディションを整えてきた。シーズンは長いので、欲を言えば、自分のプレータイムを抑えながらやっていきたいのですが、そういう状況ではないですし。自分がこのチームを引っ張っていく思いでやっています」と決意。努力を続けるベテランＰＧが、１シーズンでのＢ２復帰に導く。（中田　康博）