東京・葛飾で緊縛強盗、住人にけが 男を逮捕 「闇バイト」か
東京都葛飾区で2日、住宅に押し入り、住人に暴行を加えて現金を奪った事件があり、警視庁は同日、住所・職業不詳の自称山内裕太容疑者(29)を強盗致傷の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「X(旧ツイッター)で知り合った人から空き巣に入るよう指示された」と供述しているといい、警視庁は8月から首都圏で相次ぐ「闇バイト」による強盗事件との関連を調べている。 【写真】狙われる民家、対策に必要な五つのキーワード 「命にかえられない」 亀有署によると、逮捕容疑は、2日未明~午前に他の人物と共謀し、葛飾区東水元2丁目の住宅で、住人の70代男性を「騒ぐな、殺すぞ」などと脅迫。手首などを粘着テープで縛ったり、顔を殴ったりする暴行を加えてけがを負わせたうえ、現金などを奪ったというもの。男性は顔に打撲などのけがを負った。病院への搬送時は、意識があったという。 山内容疑者は「家に入ったら住人に見つかったので暴行を加えた」と説明しているという。 2日午前10時40分ごろ、近くの住民が「被害者から頼まれ通報した。まだ家の中に人がいるようだ」と110番通報。駆けつけた警察官が室内で男性を保護し、近くにいた山内容疑者を取り押さえたという。当時、住宅は窓ガラスが割れていた。現場の状況などから、警視庁は複数人が押し入ったとみて捜査している。(藤田大道)
朝日新聞社