菊池雄星、6回5安打1失点9奪三振の快投。現地メディアは「このトレードはお釣りが来た」と伝える
ベテラン左腕が新天地で快進撃を続けている。アストロズの菊池雄星は現地9月19日(日本時間20日)、本拠地ミニッツメイド・パークでのエンジェルス戦に先発登板。
6回101球を投げ、5安打1失点、9奪三振1四球の快投でクオリティ・スタートを達成した。左腕に勝敗はつかなかったものの、試合はアストロズが3-1で勝利し、菊池が先発登板した試合の成績を9戦全勝とした。
『MLB.com』でアストロズを担当するブライアン・マクタガート記者は試合後、「キクチがアストロズのために全てをやり切っている」と題した記事を投稿。
その冒頭を「アストロズがトレードデッドラインを前に、左腕のユウセイ・キクチを獲得するため、トロントに送った3人の若い選手たちが今度どのような選手になるかに関係なく、球団は、当初ファンやメディアから批判されていたこの取引は目的を果たし、お釣りが来たと言うことができるだろう」と書き出した上で、この日の菊池の快投を伝えた。
記事ではアストロズのジョー・エスパーダ監督による、「彼の持ち味が発揮されるまで、少し時間がかかった。(先頭打者本塁打を打たれた)ウォードへの投球は、高めを狙った速球だったが、低かった。ミスはそれだけだった」。
「彼はその後、落ち着いたね。序盤は少し投球数が心配だった。3回までで50球台の中盤だったので、私は『なんてこった、彼にはもう少し効率的になってもらわなければ』みたいに思っていたのだが、彼はそうなった。彼は我慢して6回を投げ切った。素晴らしい先発だった」とのコメントを添えた。
そして、「キクチはアストロズ史上、最初に先発登板した9試合全てでチームを勝たせた初の投手となった」ことを伝えた。
続けて記事では、「アストロズは、8月2日にキクチが初めてこの球団で先発した試合以降、27勝18敗としており、その勝利の3分の1の試合で、左腕が先発登板」しており、「彼はヒューストン移籍後、54イニングを投げ、防御率3.00、被打率.189、WHIP 0.94、68奪三振をマークしている」と、菊池の新天地での躍動ぶりを数字で振り返った。
また、指揮官による「我々は彼が投げると9勝無敗だろ?我々は彼が登板する試合は、いつも勝てると思っている。彼がマウンドへ行くと、彼の姿勢を感じるんだ。エネルギーを感じるんだ。彼はかなり素晴らしい」とのコメントを伝えている。
J SPORTS 編集部