V4の駒大・藤田敦史監督「さらに選手層の厚いチームに」大八木総監督「いい決断をした」有力大学指揮官コメント/全日本大学駅伝
◇第55回全日本大学駅伝(11月5日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 2023年全日本大学駅伝の総合成績&区間賞一覧をチェック! 大学駅伝日本一を決める全日本大学駅伝が行われ、駒大が5時間09分00秒で大会4連覇を達成。有力校の指揮官コメントをまとめた。 1位駒大・藤田敦史監督 「選手は伸び伸び走ってくれました。選手から『2年連続3冠』と言ってきましたが、『まずは一つひとつやっていこう」と言ってきました。私が一番緊張していたと思いますが、不安をかき消す走りをしてくれました。(今回の優勝は)これまでの大八木の指導の土台があったからこそ。箱根ではここにいない選手を引き上げて、さらに選手層の厚いチームにして3冠を達成します」 駒大・大八木弘明総監督 「気持ちは楽でした。佐藤圭汰はミーティングで『自分で区間新を出す』と言っていた。あそこでトップになったのは大きかった。4区の赤星雄斗が暑さに少し不安があったが良かった。他のメンバーには区間2位以内だぞと言っていた。自分たちから底上げしようとして、Aグループの選手の質が上がっている。(藤田監督は)いい決断をしたと思う。これからいい監督になっていくんじゃないですか」 2位青学大・原晋監督 「ウチも、他大学を含めても、駒大に先頭を行かせてはダメですね。若林は2日前に体調を崩したがメンタル的なところだから大丈夫だと伝えた。黒田は箱根駅伝では2区でも山上りでも、どこで使っても区間賞争いができるランナーですね。チーム全体として戦っていく。底上げはできている。駒大は史上最強軍団。留学生を入れたらニューイヤー駅伝でも優勝できるのではないか。ウチは箱根駅伝仕様にして優勝を目指したい」 3位國學院大・前田康弘監督 「もう一回、2位を取りたかったですが、青学さんも意地、執念がありましたね。駒大には絶対的なゲームチェンジャーがいますが、そのまま逃げ切るのは簡単じゃない。チーム力が高いです。もう殿堂入りでいいのでは? ニューイヤー駅伝に出てもらって…(笑)。箱根駅伝ではまた2位争いにならないように一矢報いたい」 4位中大・藤原正和監督 「いつも(吉居)大和に頼ってきたチームだったので、下級生を含めて、奮起して挽回してくれたのは大きな収穫だった。湯浅仁もさすがの走りをしてくれましたし、下級生が粘り強い走りをしてくれた。優勝を狙っていて(駒大に)背中を見せたいという思いで来ましたが、もっと全体の力を上げていかないといけない。箱根では我々の強さを出せる。自信を持って当日を迎えられるようにしたい。十分に勝機は見出せる」 5位城西大・櫛部静二監督 「素直にうれしいです。5位が目標だったのでどんぴしゃですね。齋藤は力はあったのですが、こうした大会で結果が出せなかった。体調が合わないなどあったが、ここにきて走れたのは本人にとってもチームにとっても収穫です。出雲駅伝(3位)がまぐれじゃないと証明できました」 8位東京国際大・横溝三郎監督 「全員が区間10位以内で走ったのが今回の結果の要因。箱根駅伝予選会で失敗を糧にしました。区間賞ではなくガッシリと走って、日頃の練習の成果を出そうと言ってスタートした」 10位早大・花田勝彦監督 「3区までは理想的な展開でしたが、貯金を行かせなかった。(中盤以降)ああいう展開になってしまうとひっくり返すのは……。(伊藤)大志も頑張ってくれましたが、これがチーム力。結果がすべて。シード権を失ってみなさんの期待を裏切ってしまった。厳粛に受け止めて一生懸命やっていきたい」
月陸編集部