中国BYD、1000万台目の新エネ車をラインオフ スマート技術開発に2兆円投資へ
中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は18日、深圳・汕尾特別合作区にある小桃生産基地で1000万台目の新エネルギー車(NEV)をラインオフし、創立30周年という歴史的な瞬間を迎えた。 1000万台目のラインオフとなったのは同社傘下の高級ブランド「DENZA(騰勢)」の新型セダン「DENZA Z9」だった。また、この記念すべき1台を、今年大きな話題を集めた中国初のAAA大作RPG「黒神話:悟空」の開発会社・ゲームサイエンスの創業者兼CEOの馮驥氏に贈呈された。 BYDは1995年にバッテリーメーカーとして創業され、2008年に新エネ車の生産を始めた。23年8月に500万台目をラインオフするまで15年を要したが、500万台から1000万台まではわずか15カ月で達成した。新エネ車の累計生産台数1000万台を実現した世界最初の自動車メーカーとなり、中国自動車産業の急速な発展を物語っている。 同社は、現在80以上の国と地域、400以上の都市で事業を展開している。今後、BYDは人工知能(AI)を通じて自動車の各種システムを連携させ、自律性や利便性、安全性を向上させるためのスマート技術開発に1000億元(約2兆円)を投資するという。 *1元=約20円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)