上村教諭が総理大臣表彰 防災功労、AEDシート普及、和歌山・熊野高校
防災活動の普及などに貢献した個人や団体を表彰する本年の「防災功労者内閣総理大臣表彰」に、熊野高校(和歌山県上富田町)教諭の上村桂さん(52)が選ばれた。 【熊野高校サポーターズが大賞 わかやま環境賞、特別賞に南紀はまゆうの記事はこちら】 表彰されたのは全国で上村さんを含む9個人と25団体。上村さんは、熊野高校Kumanoサポーターズリーダー部顧問として、地域の防災の担い手となる高校生の育成や地域の防災力向上に貢献したことが認められた。 2011年9月に発生し、当時の教え子も犠牲になった紀伊半島大水害の教訓を生かそうと、12年度からサポーターズリーダー部の顧問として防災の取り組みを続けている。具体的には、救命で自動体外式除細動器(AED)を使用する際、プライバシー保護のために上半身を覆う「AEDシート」の開発や普及、高齢者宅を訪問し日常生活のアンケートを行う「ハートフルチェックボランティア」の実施など。 上村さんは「とても大きな賞を頂いた。地道に続けてきた活動が認められたことをうれしく思う」と話している。 県内では上村さんのほか、団体で高松地区防災会(和歌山市)と海南市消防団が表彰された。
紀伊民報