部員6人の和歌山南陵、“走らないバスケット”で延岡学園を下して2回戦進出【北部九州インターハイ2024/高校バスケ】
後半リードを作った和歌山南陵が2回戦進出
8月4日、北部九州インターハイ2024初日、男子1回戦で堅守速攻を武器とする延岡学園(宮崎)と部員6人で臨む“走らないバスケット”が特徴の和歌山南陵(和歌山)が対戦。延岡学園が好スタートを切る展開となったが、後半、和歌山南陵に逆転を許すと流れを掴むことができず。和歌山南陵が75-67で勝利し2回戦に駒を進めた。 【表】『北部九州インターハイ2024』男子トーナメント表 延岡学園は、No.5ンジェ シェキ、No.14佐々然が距離のあるシュートを決めて7-0と好スタート。和歌山南陵はNo.4二宮有志、No.6アリュウ イドリス アブバカがフリースローで得点、No.8酒井珀がオフェンス・リバウンドから決めるが、延岡学園が残り5分で11-5とリードを掴んだ。しかし、そこからはゾーン・ディフェンスを攻めあぐねて得点が伸びない。対する和歌山南陵はピック&ロールからNo.6アブバカが3Pシュートを沈めると、No.7藤山凌成がペナルティスローを沈めて13-13と同点に。終盤、延岡学園はNo.10内田悠介がスリーを沈め、18-15で1Qを終えた。 リードしながらもリズムが悪い延岡学園に対して、206cmNo.6アブバカのピックを使いながら攻める和歌山南陵が2Q序盤に追いつく。その後は互いにディフェンスが目立つ展開になるが、思い切りよくシュートを放っていく和歌山南陵が徐々にリード。このままハーフタイムを迎えるかと思われたが、延岡学園は終盤No.4大津山晃崇の3Pシュート、No.14佐々のフリースローで追いつき33-33でハーフタイムを迎えた。 3Qに入っても一進一退の攻防が続く両者。和歌山南陵はNo.7藤山、No.8酒井のスリーで45-39とリードするが、バックコートからプレッシャーをかけられるとミスも続いて2点差まで詰められる。ここで一気に逆転したい延岡学園だったが、フィニッシュの精度を欠いて得点が動かず。すると、今度は和歌山南陵が流れを掴み、54-44と初めて2桁差に。1点でも縮めたい延岡学園はボールマンに対して必死のディフェンスを展開。ターンオーバーを引き出してNo.4大津山がレイアップを決めたが、和歌山南陵はNo.6アブバカのキックアウトからNo.4二宮がスリーを沈めて57-45、12点差で4Qへ。 追いかける延岡学園は4Q、No.11木村俊生がトップからきれいな弧を描く3Pシュートで得点。さらにNo.5シェキがリバウンドから決めるなどでまず9点差にする。その後、和歌山南陵No.7藤山がフリースロー1本を決めると、しばらく得点が動かない状況に。ここで延岡学園No.14佐々がトップから3Pシュートを成功。7点差にしたが、和歌山南陵もすぐに取り返し、10点差のラインでの攻防が続く。 残り5分を切って延岡学園のディフェンス強度がさらに上がると、No.10内田悠介がオフェンスで引っ張り、 残り1分で5点差まで縮めた。残り39.7秒、和歌山南陵はNo.6アブバカがフリースローを得るが2本ミスで5点差は変わらず。リバウンドを奪った延岡学園は早い展開からNo.14佐々に託して3Pシュートを放ったが、こちらもリングに弾かれてしまう。その後も3Pシュートを放っていくがリングに弾かれて万事休す。75-67で和歌山南陵が2回戦進出を決めた。