岡村大八が語る守備の統一とは? 「個人的にはきつかった」北海道コンサドーレ札幌にもたらせた勝ち点3以上の価値【コラム】
キーポイントとなったハーフタイムの議論
そうした経緯もあり、ハーフタイムにはそのままマンツーマンで相手をハメに行くか、ブロックで構えながら対応するかという議論になったという。その結論はそのまま自分たちのやり方を崩さずに、マンツーマンで戦い抜くことだった。 札幌の守備といえばマンツーマンが代名詞になっているが、必要に応じて守り方を変えるというプランも選択肢には入ってきている中で、そのままやり切るという決断をしたことが、この試合のキーポイントだったと言える。 「もうきついところは俺ら(岡村と大﨑)が頑張ってるからっていう話になって。それがすごい良かったかなと。マンツーマンで行くことによって、相手に押し込まれずに済んだところがすごい大きかったかなと思う。追加点にもつながりましたし、そういったところでチャンスを伺いながら、守備が統一できた」 全員が磐田の攻撃に対してマンツーマンのバトルをしながら、セカンドボールを相手よりも拾って自分たちの攻撃に繋げるということを徹底したことで、厳しいバトルが続いてもゴール前まで押し込まれずに、二次的な波状攻撃を許さなかった。 駒井なども認めるように、その功労者は間違いなく岡村と大﨑の二人だが、71分には大﨑が退くと、交代で入った馬場晴也が同じく途中出場の宮澤裕樹と共に磐田の攻撃を跳ね返した。終盤には磐田が2試合の出場停止明けとなる大型FWマテウス・ペイショットを入れて、ジャーメインと2トップの関係になったが、効果的な二次攻撃を許さなかった。 やはり札幌らしさが出たのは粘り強く守備をしながらもボールを奪った後に、攻める姿勢を崩さなかったことだ。岡村は「そこは僕たちも狙いながらやっていたので。後半の真ん中らへんは足が止まっちゃって、きつい時間帯もあったんですけど。そこは選手交代も含めて、すごく良い方向に働いた。代わって入ってきた選手がクオリティを落とさずやってくれて、僕たちはすごい助かった」と語る。