GLAYのTERUもハマった!大人が熱中する「リアル宝探し」ってなに?
埼玉県越谷市で開かれた室内型「リアル宝探し」
人気ロックバンドGLAYが出身地である北海道・函館でコンサートを開催するのに合わせ、同市を舞台に「リアル宝探し」イベントが開かれている。GLAYのボーカル・TERUさんがプライベートで「リアル宝探し」に熱中したことがきっかけとなり、函館市のまちおこしにと、GLAY側から函館の観光協会に紹介があったのだという。年間160万人が参加し、子供だけでなく大人まで夢中になるという「リアル宝探し」とは、どんなイベントなのか。
大人でも解けない謎解きゲーム
7月12日日曜日、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンで開かれた室内型「リアル宝探し」イベントを取材した。約60人が集まった会場では、4人でチームになって、ドラマ仕立ての謎を解き進んでいく。参加者は、20代から30代を中心とした大人たちだ。 今回のお題は「タカラッシュ!調査団とくらやみ城の光の剣」。世界の半分が暗闇に満ちてしまった理由を、俳優たちが演じる現地調査班とともに90分の制限時間内に解き明かしていくストーリーだ。テーブルごとのチームで、半分が真っ黒に塗りつぶされた地図と手がかりのみを渡される。問題が出されるごとに、回答をインディ・ジョーンズのような格好をしたアシスタントに提出する。正解だと次の問題がもらえ、間違ってしまうと何も返ってこない。謎解きと提出を9回繰り返し、制限時間内に最後の問題までたどり着き正答すると、宝箱をもらえクリアとなる。 この謎解きがまた、難しい。一見子供向けのような単純な絵柄の問題が、いくら頭をひねっても分からない。時には、定規やテープ、ハサミを使い、謎を解いていく。モンスターの出てこないRPGゲームをテーブルの上で解いているような感覚だった。制限時間内にクリアできたのは、16チーム中わずか2チームのみで、記者のいたチームもさんざんヒントを出してもらったにもかかわらず、クリアできなかった。 同じチームで参加したフリーアナウンサーの松野彩瑛子さん(28)は、「自分だけでは絶対に解けない難しい謎を、みんなで分担して解く一体感が他のイベントとは違う」とその魅力を語る。今回が2回目の参加だという劇団員の安藤優花さん(21)は、「シナリオや映像、MCを含めた世界観が凝っていて、みんなで力を合わせていると、いつのまにか夢中になる」と興奮気味に話す。 リアル宝探しは「大人が本気で楽しめる」ことをコンセプトにしているという。GLAYのTERUさんはプライベートで相模湖で開かれたイベントに参加したところ、1回目ではクリアできず、クリアできるまで何回も通い続けるほど熱中したという。開催中の函館のイベントでは、TERUさんの親戚が経営するスナックが宝探しのヒントを提供する場所になっているほどだ。