“日本人が持つ美の感性”を見て…瀬戸内市の鉄の芸術品「備前刀」仏・パリの展示会で商機うかがう【岡山】
岡山放送
12月からフランス・パリで開かれる展示会で瀬戸内市が誇る「備前刀」が紹介されることになりました。日本の伝統工芸が注目される中、海外での販路拡大を目指します。 11月28日にお披露目されたのは、瀬戸内市長船町の刀匠・川島一城さんの備前刀。咲き誇る花のような華やかな刃文が特徴です。 長船地域で鎌倉時代から鍛え上げられた備前刀は、現在、国宝や文化財に指定されている日本刀の約4割を占めるといいます。しかし、ライフスタイルの変化などで購入する人が減り、収益の悪化や職人不足などの問題に直面しています。 技術の継承が危機にさらされる中、目を付けたのがフランス。アニメなどの影響で日本刀の人気が高まっていることから、販路拡大につなげようと、12月から現地でPRを行います。同行する川島さんはパリで発信する刀の魅力をこう語ります。 (刀匠 川島一城さん) 「本当に美しい鉄の芸術品。最初はごつごつの玉鋼、それを鍛えて本当に緻密な肌がここまで出るということや、武器以上の“日本人が持つ美の感性”をパリの人に見てもらいたい」 パリでは、備前刀のほかに長い歴史を持つ備前焼や虫明焼もPRするということです。
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