北部豪雨、被災3村が助成要請 国頭、東、大宜味 比地川しゅんせつ、国頭村が県に過去3回要請 沖縄
沖縄本島北部の豪雨災害について、玉城デニー知事は13日、国頭村と東村の被災現場を視察した。国頭、東、大宜味の3村長は知事に対し、連名で被災者の生活物資の費用助成、見舞金などを求めて要請した。 県の対応が遅れたことで、災害救助法の適用が困難な状況になっていることについて、玉城知事は「適用がない場合でも同等の支援が講じられるように、関係部局に検討を指示した」と話した。 国頭村は、氾濫し大きな被害をもたらした比地川について、県に対し、過去に3回浚渫(しゅんせつ)工事の要請をしていたが、実施されていなかったことも判明した。同村からは早期の対応を求める声が上がった。 災害救助法について、知事は視察後、記者団の取材に「国の財政規模のような支援を県ができるかということは答えづらい。しかし、県ができることはしっかり努力させてもらいたい。県が見舞金という形で独自に支援することも考えられる」と話した。比地川について県は「迅速な対応を行う」としており、浚渫工事には「緊急浚渫推進事業債」などを当て予算は約1億円を見込む。県議会11月定例会で補正予算の議決を得た後、工事に向け測量などを開始する予定だ。
3村は(1)被災者への生活物資の費用と見舞金などの助成(2)県道などの早期復旧、村道など3村公共施設復旧費用の助成(3)被災状況の把握や情報共有などのために県から情報連絡員(リエゾン)の派遣―を求めた。玉城知事は「各部局全般にまたがって縦割りにならないように連携し、迅速に対応したい」と答えた。
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