御船町と甲佐町、緊急時に相互給水 町境に上水道つなぐ連絡管 27年3月完成予定
御船町と甲佐町は22日、災害や事故などに備え、両町の上水道をつなぐ連絡管を設置し、相互に応援給水する協定を結んだ。連絡管は2027年3月末に完成予定。 連絡管を設置するのは、御船町辺田見と甲佐町早川の境にある蓮町橋周辺。両町ともに口径の大きい水道管の末端が近くにあることから設置場所に選んだ。25年度に設計し、工事費や配水世帯数などを算定する。 両町は2016年の熊本地震で断水を経験。数年前から応援給水の検討を進めてきた。近年、各地で頻発する災害を受け、協定締結を決めた。 この日、甲佐町役場であった締結式では、藤木正幸・御船町長と甲斐高士・甲佐町長が協定書に調印した。藤木町長は「熊本地震による断水では、多くの町民が不自由な生活をした」、甲斐町長は「有事ではインフラの早期復旧が最重要課題」と必要性を強調。両町長は「今回の取り組みは、住民の暮らしの向上につながる」と期待を述べた。(枝村美咲)