海を渡る高松の盆栽、ニースやカンヌで富裕層へアピール…50万円以上の高級品の販路拡大模索
同振興会や県などでは、海外の富裕層向けに、50万円以上の高級品の販売拡大を模索する。昨年以降、富裕層が集まるフランス南部のニースやカンヌなどで、剪定(せんてい)の実演といったイベントを開催した。
今月1日には、ニースで盆栽販売会社を営むジョナサン・ポンスさん(44)が高松市を訪れ、商談を行った。鬼無町の「神高松寿園」など1日で6か所の盆栽園を回り、枝ぶりなどを見て品定めし、購入した。
ポンスさんは「高松盆栽は手入れが行き届いていて質が高い。富裕層の需要が見込めると確信している。魅力を広められるよう努めたい」と話した。
尾路会長は「盆栽農家を守るには、海外での需要拡大が欠かせない。今回、南仏と結びつきを深められたのを足がかりに、富裕層も含め、さらに幅広い層に発信していきたい」と意気込んでいる。