【阪神】打線沈黙に「ヒット何本打ってんねん」指揮官怒り 2度目3連敗…5月の月間負け越し決まった
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神0―6日本ハム(30日・甲子園) 球団史上初の連覇を目指す阪神が日本ハムに好き放題やられた。新庄監督の予告通り「ぐっちゃぐちゃ」にされた。今季6度目の完封負け。交流戦連敗スタートは6年ぶりで、岡田彰布監督(66)の指揮下では初の屈辱だ。試合後の虎将はあきれ顔。「ヒット何本打ってんねん。どうやってつながんのお前。(散発4安打で)つながるわけないやんか」と怒りをぶつけた。 山崎の前に虎打線が完全沈黙し、これで8戦連続3得点以下。さらに、プロ通算打率2割7分3厘を誇る打者・山崎に打ちのめされた。両監督の間で“打順論争”が繰り広げられていた中、新庄監督は6番起用。オリックス時代に同僚だった西勇も「バッティングが好きな選手。警戒しないはずがない」と臨んだが、4回無死一、三塁で先制&決勝の中前適時打を浴びた。 プロ16年目、通算120勝と実績十分の右腕でも冷静さを失った。なおも続く無死一、二塁で伏見の送りバントを三塁悪送球(記録は犠打野選と失策)。2点目を失い、さらに2点適時打を浴びてKOされた。山崎に許した痛打は「ボールが高かった」と岡田監督。2番手の浜地も5回に2点を奪われ、万事休すだ。 新庄ハムに、連夜にわたって力の差を見せつけられ、今季2度目の3連敗。昨季19勝5敗と貯金を積み上げた5月の月間負け越しが決まった。今季初3戦連続2ケタ被安打と自慢の投手陣に綻びが生じ、守乱も重なって岡田野球の根底が揺らいでいる。(中野 雄太)
報知新聞社