大関豊昇龍、初の綱とり「一日一番大事にしていく」 おじの元朝青龍に倣い一発昇進だ
大相撲の十両以上の関取で構成する力士会が24日、東京・両国国技館で開かれ、来年1月の初場所(12日初日、国技館)で初の「綱とり」に挑む大関豊昇龍(25)も参加。横綱昇進について「それは考えない。意識するとかたくなる。場所へ向けてしっかり稽古をして、一日一番の相撲を大事にしていきたい」と見据えた。 おじの元横綱朝青龍は平成15年初場所後、大関昇進2場所目から連続優勝を果たして在位わずか3場所で横綱へ昇進。初めての綱とりを逃さず、一気に駆け上がった。豊昇龍は「子供のころからすぐ隣で横綱を見ていた。横綱としてじゃなく、おじさんとして見ていたけどね。いま考えるとすごいと思う」。 母方の祖父に元横綱琴桜を持つ大関琴桜も初の綱とりとなり、場所後の横綱同時昇進の可能性も浮上する。実現すれば、昭和45年春場所の「北の富士-玉の海」以来、史上6組目。「いいんじゃないか。一人だけライバル視しているわけではない。毎日対戦する相手をライバルと思って土俵へ上がっている」。横綱の厳しさ、強さ、心構えを間近に感じた〝教科書〟を見返すときがきた。(奥村展也) ■横綱同時昇進の可能性 豊昇龍は11月の九州場所千秋楽で、21年ぶりとなった琴桜との大関同士による13勝1敗の相星決戦で敗れた。横綱審議委員会の横綱昇進の内規では「大関で2場所連続優勝もしくはそれに準ずる成績」。昇進問題を預かる審判部は初場所では琴桜、13勝2敗の優勝次点となった豊昇龍もそろって綱とりに挑む場所とする見解を示している。