【MLB】ゲリット・コールがオプトアウト権行使 ヤンキースは1年3600万ドル分の契約を追加すれば阻止可能
日本時間11月3日、ゲリット・コール(ヤンキース)がオプトアウトの権利を行使したことが明らかになった。コールはヤンキースと9年3億2400万ドルの大型契約を結んでおり、今季が9年契約の5年目。あと4年1億4400万ドル分の契約が残っているが、より長期の契約を目指してオプトアウトした形となる。なお、コールの契約に含まれている条項により、ヤンキースは1年3600万ドル分の契約を追加すれば、コールのオプトアウトを無効にできる。エースを引き留めるのか、FAになることを許容するのか、名門球団の判断に注目が集まる。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 パイレーツでの5シーズン、アストロズでの2シーズンを経て、2019年オフに大型契約でヤンキースに加入したコールは現在34歳。ヤンキース移籍1年目からエースに相応しい見事な活躍を続けてきたが、今季は右ひじの炎症により故障者リストで開幕を迎え、短縮シーズンを除けば自己最少となる17試合の登板にとどまった。 17度の先発登板で95イニングを投げ、8勝5敗、防御率3.41、99奪三振を記録。自身初のサイ・ヤング賞に輝いた前年ほどの安定感はなかったが、後半戦は12先発で防御率2.76をマークし、ポストシーズンでも5度の先発で防御率2.17とエースの重責を果たした。すでに34歳となったコールだが、今のところ大きな衰えは見られない。 とはいえ、34歳の投手に5年以上の長期契約を与えるのはリスクが大きく、現行の残り契約である4年1億4400万ドルを超える条件をオファーする球団が現れるかどうかは微妙なところだ。コール(と代理人のスコット・ボラス)はヤンキースから1年3600万ドル分の追加契約を引き出すことを狙っているのかもしれない。 もしヤンキースがコールを引き留めなかった場合、コールはコービン・バーンズ、ブレイク・スネル、マックス・フリード、ジャック・フラハティらとともに、FA市場の目玉投手の1人となりそうだ。