【大学野球】亜大が駒大から勝ち点を獲得し残留決定 初完封の斉藤汰直「最初から投げきる気持ちで」
◆東都大学春季リーグ戦第4週第2日▽亜大2―0駒大(24日・神宮) 亜大が駒大に2連勝。勝ち点を2に伸ばし、1部残留を確定させた。先発のエース・斉藤汰直投手(3年=武庫荘総合)がリーグ戦初完封の好投で序盤の2得点を守り切り、チームを勝利に導いた。 最後の打者を見逃し三振に仕留めると、グラブをたたきガッツポーズ。少しの間、0を並べたスコアボードを眺めた。試合後の会見で、「とにかく残留できてよかった」と一息ついた。 初回から圧巻のピッチングだった。「序盤から飛ばしていきました」と、駒大の1~3番から3者連続三振。その後も内角と外角を丁寧に投げ分け、12奪三振で一度も三塁を踏ませなかった。「最初から投げきるという気持ちで入ったが、試合中は一人ひとり抑えていくということで投げていった」と快投を振り返った。正村公弘監督(60)も「追い込んでからの早いカウントで打ち取れたことがよかったし、球数も少なく済んだ。最後まで斉藤にいってもらうしかないと思っていた」と目を細めた。 2日前(22日)に行われた国学院大戦でも先発。6回89球を投げ、疲労が残る中での登板だったが、指揮官は「(本人も)わかっていたと思う」とマウンドに送り出した。今季はすべて先発で8試合に登板し、経験を積んだ。「試合を作るという先発ピッチャーとしての役割が少しずつわかってきたかな」と成長を実感していたエース。この日は「これまで自分のピッチングで負けた試合もたくさんあったので、それをやり返せてよかった」と今シーズンの集大成を発揮した。 初完封について聞かれ、「特に。勝った喜びって感じです」と自身の記録よりもチームの1部残留を喜んだ3年生右腕。秋に向け「投げ込みとかランニングで体力をつけて、後半でも球威、制球が落ちないように取り組みたい」とレベルアップを誓った。(臼井 恭香)
報知新聞社