『全領域異常解決室』“神”広瀬アリスの過去が明らかに 野間口徹は果たしてヒルコなのか?
月読命・佃未世(石田ひかり)が小夢(広瀬アリス)の救世主に
小夢の救世主となったのは、月読命(ツクヨミノミコト)という夜を治める神様である佃未世(石田ひかり)。神々たちは個性的なキャラクターが多いが、佃も石田ひかりの辛辣な物言いが癖になるキャラクターだ。佃の時間を巻き戻す特殊能力を使って、一命をとりとめた小夢。しかし、事戸渡しによって神の記憶を失っていた。 一度、事戸渡しで記憶を失った神は二度と神として生きることはできないとされている。しかし、興玉は諦めていなかった。警視庁広報課から全決に異動させることを提案したのは興玉だった。「天宇受売命を助けなければなりません。どんなことをしてでも」と宇喜之民生(小日向文世)に語る興玉の目はうるんでいた。 これが第1話で小夢が全決に来るまでの経緯だ。宇喜之の「あなたには素質がある」という言葉や、配属されてまもない小夢に対して全決の結論を託した興玉の行動など、これまでさまざまな伏線が敷かれていたが、ようやくすべてがクリアになった。第2話できつねダンスを踊っていたのも踊り子であるならば納得だ。第7話を観た上で、第1話~第6話を見返してみると、新たな発見があるかもしれない。それにしても、これまで描かれてきた少し頼りない小夢と、天宇受売命としてのたくましい小夢、広瀬アリスの演じ分けが光った回でもあった。 一連のヒルコによる事件を調査するため、内閣官房はテミスホールディングスのCEOを務める寿正(野間口徹)に協力を依頼する。しかし、彼は佃と裏でつながっていたことがラストで明らかになる。寿の目的は修理固成。つまり、神々を総入れ替えすることだ。寿こそがヒルコなのだろうか。
川崎龍也