野村証、非管理職で7%程度賃上げへ
Miho Uranaka [東京 30日 ロイター] - 野村ホールディングス傘下の野村証券は30日、2025年度に非管理職を対象として平均7%程度の賃上げを目指す方針を示した。同社の広報が明らかにした。 管理職については、職務給を導入しており、一律の賃上げは想定していない。24年度は入社3年目までの若手社員の賃金を平均16%引き上げるなど7年ぶりにベースアップ(ベア)を実施し、非管理職の賃上げ率は平均7%強だった。来年度はベアは実施しない方針。広報によると、管理職・非管理職の双方で、業績や成果に基づいて賞与を含む総報酬に反映する方針を引き続き徹底する。 証券業界では優秀な人材獲得のための賃上げの動きが加速している。大和証券グループ本社も、来年度の定期昇給とベア合わせて5%以上(加重平均)の賃上げを目指す方針を示している。総合職の初任給も、現在の29万円から30万円に上げる方向で検討。人手不足が深刻化する中、採用力を強化したい考えだ。