神戸製鋼、清水建設・ポゾリスと コンクリ配合技術開発 産業副産物を有効活用
神戸製鋼所は27日、大手ゼネコンの清水建設と、コンクリート用化学混和剤の製造・販売などを手掛けるポゾリスソリューションズと共同で、構成材料における産業副産物の活用率を重量比で最大96%まで高められる資源循環促進型のジオポリマーコンクリートの配合技術を共同開発したと発表した。ジオポリマーの活性フィラー(粉体)に利用する高炉スラグ微粉末やフライアッシュ(石炭火力発電所で発生する灰)だけでなく、コンクリートの骨材と練り混ぜ水にも産業副産物を有効活用し、副産物活用率の最大化を図った。同時に、ジオポリマーの課題であった施工性や硬化後の強度発現についても、一般的なコンクリートと同等の性能を確保することに成功した。今後、実用化に向けて実証試験などを重ね、取り組みを加速する。