「買ったら長く持ちたい」と言う国沢光宏さんの言葉が胸に沁みた 総合18位はこのホットハッチ! 自動車評論家44人が選んだ「2024年身銭買いしたいクルマのランキング!」
フランス製ホットハッチの最高到達点!
雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。「いい・悪い」ではなく、「身銭を切ってでも欲しいかどうか」、「そのクルマにどれだけ大きな愛情を注げるか」に加えて、今年はオリンピックイヤーにちなんで「時代のトップランナー」も選考テーマとした。44名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年もEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2024年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2024年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。18位にランクインしたのはコチラも次期型はEVとなる最後の内燃エンジン・モデルのこのクルマだ! 【写真18枚】これが最後のルノー・スポールとなるメガーヌR.S.ウルティムの詳細画像を見る ◆第18位! ルノー・メガーヌR.S. 123pt 委員全員が「これが最後のルノー・スポール」という言葉で、ビッグネームの名称消滅と生産終了を非常に残念に思っている。こんなブランド、こんなクルマがかつてあっただろうか。 愛される理由は幾つもある。「宿敵タイプRよりはアナログで、派手なエアロも非装備」なのにスピードは互角。とルノー好きの佐野弘宗委員はツウを唸らせる技術とデザインのアプローチを絶賛。 レーサーとしても活躍する大井貴之委員は「目指すハンドリングの姿が一切ブレてない」と恐ろしいほどスタビリティが高くなおかつグイグイと曲がる独特な走りを讃える。 大谷達也委員はそんなハンドリング・マシンを「フランス製ホットハッチの最高到達点」として長く記憶に留めるべきだと言い、河村康彦委員も“曲がり”を得意とする最終モデルのウルティムは「最後を飾るに相応しい会心の出来栄え」だと言う。 まったく同感だ。安全装備さえ用意すればこのままレースやラリーに出られるほどの速さと耐久性がありながら、普段使いも許容する懐の深さもある。 そんなクルマが少し前まで400万円台後半で手にいれることができたのは、いまとなっては奇跡に近い。最終限定モデルのウルティムはさすがに659万円と少々値が張るが、藤野太一委員は「開発チームが幾度も日本の道を走りこみ磨き上げた名車」は敬意を表するに値すると断言する。 「買ったら長く持ちたい」と言う国沢光宏委員の言葉が胸に沁みた。 ◆ルノー・メガーヌR.S. 限定車のウルティムの全長×全幅×全高=4410×1875×1465mm。ホイールベース=2670mm。車両重量=1470kg(EDC)、1450kg(6MT)。1.8リッター・ターボの最高出力は300ps/6000rpm、最大トルクは400Nmを発揮。ツインクラッチ式6段自動MTまたは6MTを介して前輪を駆動。車両価格=659万円。 文=塩澤則浩 ◆ルノー・メガーヌR.S.には11人が投票! 123pt/塩澤17pt+佐野16pt+藤野15pt+河村13pt+国沢13pt+佐藤10pt+大井9pt+新井6pt+大谷5pt+武田4pt+島下3pt+EPC12pt ◆メガーヌR.S.に投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はENGINEWEBでチェック! (ENGINE2024年9・10月号)
ENGINE編集部
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