鹿児島で故稲盛和夫氏のパネル展 西郷隆盛の「無私」経営に生かす
昨年8月に90歳で死去した鹿児島市出身の京セラ創業者、故稲盛和夫氏のパネル展が25日、母校の鹿児島大で開かれた。自分の心を政治に反映させてはいけないとした同郷の西郷隆盛による「無私」の教えを、自身のリーダー像に取り入れていたことを紹介した。 鹿児島市のNPO法人が主催。稲盛氏の著書に感銘を受け、教訓を受け継ごうと活動するデザイナーの広嶋育子さん(48)が、2人の略歴や名言をパネルにまとめた。 薩摩・島津家の末裔で会社を営む島津公保さん(73)は、稲盛氏が経営哲学を教えていた「盛和塾」の塾生だった。展示を見学後、「亡き後も、教えを広める方がいてうれしい」と話した。