正体隠して受験生のためにボランティア活動していた故ソン・ジェリムさん…「君が正解だから」
突然の悲報を伝えた俳優ソン・ジェリムさんが過去に受験生のために行った善行に再び注目が集まっている。 【写真】故ソン・ジェリムさんが出演したミュージカル『ベルサイユのばら』 大学修学能力試験を明日に控えた13日、オンラインコミュニティではソンさんが受験生のために輸送バイクボランティアに志願していたエピソードが拡散している。 ソンさんは2018学年度修能が行われた2017年11月15日、自身のSNSに「受験生輸送バイクボランティアの後、家に帰るところ」というコメントと共にバイクにまたがった様子の写真を投稿した。 当時彼は「修能日の今日。すべての受験生にファイティングを送る」とし「もうすぐ成人になる。試験紙よりも多くの質問と答えがあるが、誤答もない社会に出てくることを祝う」という言葉を残した。あわせて「君が正解だから」というハッシュタグを付けて受験生を応援した。 その後、あるバラエティ番組で「修能当日一日やったが、記事が盛られすぎていた」とし「事実、その時一人も乗せられなかった」と告白した。また「試験に遅刻した人もいなくて、また統制もうまくいっていた。それがいい。理想的という状況だった」と明らかにした。 該当のエピソードに再び接した人々は故人の温かい心を再確認して哀悼を表わしている。 12日、ソウル城東(ソンドン)警察署によると、ソンさんはこの日午後12時30分ごろ、城東区にある自宅で遺体で発見された。事前に昼食の約束していた友人がソンさんの居住地を訪れ、亡くなっているソンさんを見つけて警察に通報したことが分かった。 ソンさんは8月に公開されたTVING(ティビン)オリジナルドラマ『于氏王后』(原題)に出演するなど最近も作品活動をしてきた。2月演劇『ワイフ』や先月幕を下ろしたミュージカル『ベルサイユのばら』舞台にも上がった。『ベルサイユのばら』は遺作として残るものとみられる。