ブルース・リー出演「ドラゴン危機一発」など6作品を一挙放送、竹中直人からのコメントも到着「ブルースの表情がたまらない!」
BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)の放送枠「よる8銀座シネマ」では、「炸裂!6夜連続 ブルース・リー・スペシャル」と題して、ブルース・リー出演の6作品を7月1日(月)から7月6日(土)にかけて一挙放送する。また今回の放送にあたり、竹中直人より各作品の注目ポイントとブルース・リー作品への思い入れを語ったコメントが到着した。 【写真】ブルース・リーの初監督映画「ドラゴンへの道」 ■チャーミングなブルース・リーが登場する「ドラゴン危機一発」 7月1日(月)夜8時からは、竹中が「ただただ初々しい、キラキラのブルースを観ることができる!なんてチャーミングなブルース・リー!!!」と称賛する「ドラゴン危機一発」を放送。タイの製氷工場で働く親戚を頼って香港からやってきた青年チェン(ブルース)。だが、その会社は裏で麻薬の密売を行っており、秘密を知った仲間が次々と殺されてしまう。怒りを爆発させたチェンは「喧嘩はしない」という母との誓いを破り、仲間の復讐のため極悪非道な社長一味に、単身で闘いを挑む――。 7月2日(火)夜8時からは、竹中が「怒りに満ち溢れたブルースの表情がたまらない!ブルースのコミカルな動きもめちゃくちゃキュート!この映画ならではの“日本人”の表現もたまらないぞ!びっくりするぜ!そしてやはり、テーマ曲のインパクト!!」と絶賛する「ドラゴン怒りの鉄拳」を放送。20世紀初頭の上海。師匠が急死したという知らせを受け、急ぎ帰郷したチェン(ブルース)。彼は、師匠の葬儀を妨害しにやってきた日本人武道家に激怒し、道場に乱入して彼らを叩きのめす。ところが、警察をバックにつけた武道家たちは、報復として師匠が遺した道場・精武門の乗っ取りを画策。そんな中、彼らが師匠を毒殺したという証拠をつかんだチェンは、師匠の仇を討つべく再度闘いを挑む――。 7月3日(水)夜8時からは、「ドラゴンへの道」を放送する。本作について、竹中は「なんてったってこの作品は、ブルース・リーの初監督映画だぜ!!!それも、舞台はローマ!!!ますますコミカルなブルースの動きに目が離せない!そして!ダブルヌンチャクの破壊力…!!」と絶賛。ローマの国際空港に降り立った香港人青年トン・ロン(ブルース)。彼はマフィアに立ち退きを迫られている中華料理店の娘、チャン(ノラ・ミャオ)の助っ人にやってきた。物静かなトン・ロンは、はじめこそチャンや店の若者たちにバカにされるが、脅迫にきたゴロツキを手練のカンフーで撃退したことで、評価が一変。トン・ロンと若者たちは団結してマフィアたちに立ち向かうことに。だが、マフィア側はアメリカ人武道家、コルト(チャック・ノリス)を送り込んできて――。 ■ブルース・リーの生前の映像と代役を合わせて完成させた「死亡遊戯」 7月4日(木)夜8時からは、竹中が「うわぁ~!!!ブルース・リーとは全然違う人がブルース・リーを演じてるんだ!そんなこと、絶対にあり得ないだろ!?だけど、そのあり得ないことをやってのけてしまうのが映画産業だ!!!たまらないぜ!!なんたって音楽が…!あの!ジョン・バリー!!!エンドロールに映し出されるブルースの表情には…なみだが溢れること間違いなしさ……」と大興奮の「死亡遊戯」を放送。本作は、ブルース・リーの急逝により未完となっていたが、生前に撮影したフィルムと、代役による追加撮影によって完成させた。人気絶頂の映画スター・ビリー(ブルース)は、芸能・スポーツ界を裏で牛耳る国際犯罪組織のボス、ドクター・ランドから自分の傘下に入るよう迫られていた。ビリーは首を縦に振らず、業を煮やしたランドはビリーの恋人である歌手アン(コリーン・キャンプ)にも魔の手を伸ばし始める。ランドの刺客が放った凶弾で重傷を負ったビリーは、一計を案じて自ら死を偽装。影の存在となり、復讐の機会をうかがうが――。 7月5日(金)夜8時からは、竹中が「こ、こんな映画が作られていいのか?!と叫びたくなる映画さ!!!前もって言っておく!これは覚悟して観なければいけない映画だ!なんと…!東京が舞台になってるんだぜ!」とおすすめする「死亡の塔」を放送。カンフーの達人であるビリー(ブルース)は、怪死した親友の武術家チン・クー(ウォン・チェンリー)の身辺を探るなかで非業の最期を遂げてしまう。兄の死の真相を確かめようと、日本へ飛んだ弟ボビー(タン・ロン)は、チン・クーの弟子に当たる腕利きの武人ルイス(ロイ・ホーラン)が怪しいとにらみ、死の宮殿と呼ばれる彼の牙城に向かう。だが、ルイスもまた何者かに惨殺されていた。迷走する謎を追い、巨大な地下秘密基地“死亡の塔”に潜入するボビー。そして、彼の前に意外な黒幕が姿を現わす――。 7月6日(土)夜9時からは「燃えよドラゴン」を放送。香港裏社会の支配者ハンが主催する、武術トーナメントが開催される。ハンの手下に姉を殺され、復讐に燃えるリー(ブルース)は、秘密情報局の承諾を得て単身トーナメントに参加するのだが――。本作について竹中は、「これぞブルース・リー!!!この作品のブルースの声こそがまぎれもない本物さ!!“アクション”というブルースの舞(まい)に、ダンスに、ただただ釘付けさ…!そして、お墓参りのシーンでブルースが着ているスーツは!あの!日本のファッションデザイナー・菊池武夫さんのMEN'S BIGIのスーツなのだ!彼の魂の叫び『アタァー!!』は決して耳から離れることはない…。そしてあの髪型、あの身体のシルエット……あれぞ究極のブルース・リーだ」と絶賛していた。 ■竹中直人 コメント ぼくがブルース・リーと初めて出会ったのは、今から50年も前だ…。ぼくがまだ18歳だった頃さ。「燃えよドラゴン」を横浜の映画館で観たんだ。併映されていたクリント・イーストウッドの「ダーティハリー」もかっこよかったけれど、ぼくはもうスクリーンに映るブルース・リーに釘付けになった! 映画のオープニングから驚きだ!!ブルースのあの身体のシルエット!!あの肌の色!そして、あの眼!あの髪型!あの動き!!さらに、あの口元!!「アタッ!」「アタッ!」「アタァー!」のあの叫び声!!! 全部があの!あの!あの!ばかりだ!!!たまらなかった!こんな人、初めて見た!!!すげ~!すげ~!!たまらなくすげ~!!!だった...!そして!宿敵オハラを倒した時の、あの表情!!!うわぁ~!!これはもう…「なんじゃ!こりゃあー!!!」だっ! それからというもの、ぼくは何度も何度も「燃えよドラゴン」を観に行った!当時の映画館は入れ替え制じゃなかったから、何度も何度も「燃えよドラゴン」をスクリーンで観ることができたのさ!それでもなお、劇場に通ったのだ!友人たちの何人かは、ブルース・リーのモノマネをし始めていた。それも、マネするやつ全員が「アチョー!」って!!ぼくはそれが許せなかった!ブルース・リーのマネをするやつがなぜ「アチョー」と言えるんだ!?!?“怪鳥音”って何だ!?!?ぼくにとってブルース・リーの「アタァー!!」は、ブルースの、魂の叫びだった。