飯田のビストロ「美城」、南アルプスを望む高台に移転リニューアル
レストラン・カフェと菓子・ハーブ製品販売の「美城(みき)」(飯田市山本)が11月29日、移転リニューアルオープンした。(飯田経済新聞) 【写真】牛ホホ肉のワイン煮込み 新店舗は以前の店舗から約10メートル離れた場所に新築。同地区の高台に位置し、市街地や飯田・伊那山地、その奥には南アルプスを望むことができる。店内からの眺望も楽しめるようにと、移転オープンを決めたという。 新店舗では「ケーキとビストロ美城」として、ランチやティータイム、ディナーを提供するほか、「美城ハーブ」として、ハーブティーなどのドリンク提供やハーブの販売も行う。 運営は家族で分担し、社長の北澤和城さんがメインシェフとして料理を担当。母の正子さんが焼き菓子作りを手がけ、弟の友城さんが協力。妹で「メディカルハーブコーディネーター」「ハーブ&ライフコーディネーター」などの資格を持つ真城さんが、ブレンドハーブティーの提供やハーブ商品の販売を担う。 ランチメニューは、「美城ランチコース」(5,335円)、「和牛ステーキランチコース」(6,600円)、「おまかせランチ」(3,850円)の3コースをそろえる。ティータイムにはケーキとドリンクをセットにした「ティーセット」(1,650円)などを用意。ディナーは「美城ディナーコース」(6,920円)や「和牛ステーキディナーコース」(8,470円)を提供する。 同店敷地内で栽培する20種類以上のハーブを主に使い、「リラックスそしてリフレッシュブレンド」など25種類ほどをそろえる。ケーキは敷地内で収穫した栗を使ったモンブランなど、季節の食材を選び、旬の味を10種類ほど並べる。サブレなどの焼き菓子も約30種類用意。 北澤さんは「旬の素材を生かした料理やケーキを提供する。ケーキのメニューは、ほぼ日替わりで変化するため、来店の度に新しい味に出合える」と紹介する。 同店は、北澤さんの曽祖父が「久正堂(きゅうしょうどう)」として菓子屋を江戸町で開業したのが始まり。その後、祖父の清さん夫婦が引継ぎ、菓子の修業から戻った母の正子さんの洋菓子も店舗に並んだ。途中、店舗名を「きたざわ」へ変更し、大阪、フランス、東京で修業を重ねた和城さんが地元に戻った時に「ケーキとビストロ美城」として、レストランもスタートした。2007(平成19)年に現在の場所に移転し、昨年5月初旬まで営業を続けた後、リニューアルに向けて休業していた。 北澤さんは「今まで引き継いだ良いものを続けながら、料理化学を考えて、新しいものも取り入れていく。少し高価だが、気張らずにお越しいただければ」と呼びかける。 営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ティータイム=14時30分~16時30分、ディナー=18時~21時。ケーキとハーブの販売は10時30分~18時30分。火曜・水曜定休。
みんなの経済新聞ネットワーク