アトレティコ、逆転負けでCL2連敗…リールが後半一挙3発、“マドリード勢”相手に連勝
チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節が23日に行われ、アトレティコ・マドリード(スペイン)とリール(フランス)が対戦した。 ラ・リーガではここまで5勝5分と、無敗ではあるもののドローの多さも目立つアトレティコ・マドリード。CLではライプツィヒ(ドイツ)との開幕節を2-1で制した後、ベンフィカ(ポルトガル)に0-4と完敗を喫しており、ここまで1勝1敗だ。 対するリールはリーグ・アンで4勝2分2敗と上位争いに身を置いており、CLでは開幕節でスポルティング(ポルトガル)に0-2で敗れたものの、第2節では昨季王者のレアル・マドリード(スペイン)に1-0と勝利。“マドリード勢”相手に連勝を目指し、『エスタディオ・メトロポリターノ』に乗り込む。 試合は序盤の8分、意外な形で均衡が破れる。リールは自陣低い位置でボールを回収すると、ウスマン・トゥーレがバックパスを出したものの、うまくプレスをかけた”アトレティコ・マドリードはバックパスを“出させた”形となり、このボールをフリアン・アルバレスが拾う。GKとの1対1を冷静に制し、先制点を奪った。 先手を取ったアトレティコ・マドリードは21分、アントワーヌ・グリーズマンからのスルーパスで中央を破ったアレクサンダー・セルロートがゴールに迫るも、ボックス左から放ったシュートはGKリュカ・シュヴァリエに阻まれる。32分にもこのホットラインでチャンス構築。左サイド大外に開いたグリーズマンのアーリークロスに対して、セルロートがダイレクトで合わせたものの、シュートは押さえが効かずに枠を捉えきれない。 アトレティコ・マドリードは直後の右コーナーキックをショートで繋ぎ、グリーズマンが左足でクロスボールを上げると、待っていたホセ・マリア・ヒメネスが強烈なヘディングシュートを放つ。しかし、ここもGKシュヴァリエが横っ飛びでゴールを死守し、前半はアトレティコ・マドリードの1点リードで終了した。 後半に入っても試合の様相は大きく変わらず、アトレティコ・マドリードが敵陣でプレーする時間を増やす。グリーズマンが中心となって攻撃陣をけん引するが、なかなか決定機を作れない。 対するリールも時間の経過とともに徐々に前へ出られる場面を生み出す。61分にはGKシュヴァリエからボールを繋いで組み立てると、自陣左サイド大外からガブリエル・グドムンドソンがボールを持ち運ぶ。バンジャマン・アンドレ、トーマス・ムニエを経由して逆サイドまでボールが渡ると、ボックス手前右寄りの位置からエドン・ジェグロヴァが左足一閃。狙い澄ましたミドルシュートはGKヤン・オブラクを超えてゴールに吸い込まれ、リールが試合を振り出しに戻した。 勢いに乗ったリールは続く70分、敵陣左サイドで得たフリーキックからゴール前で混戦が生まれると、ボックス内でアンドレがコケのファウルを受け、PKを獲得。見る人によって意見が分かれそうな場面なだけに、ディエゴ・シメオネ監督は猛抗議を続け、イエローカードが提示された。キッカーを務めるのは、直前から途中出場していたジョナサン・デイヴィッド。GKオブラクのタイミングを外し、難なく中央へシュートを沈め、リールが逆転に成功した。 終盤にかけてはホームの大声援を背に、アトレティコ・マドリードが猛攻に出たものの、最後まで同点ゴールは挙げられない。すると、89分にはゴール前の混戦からデイヴィッドが自身この日2点目を挙げ、リールが勝利を決定付けた。 試合はこのままタイムアップ。アトレティコ・マドリードは前半こそ完全に流れを掴みながら、後半に逆転を許し、これでCLでは2連敗となった。一方、リールは“マドリード勢”に2連勝を飾っている。 次節、アトレティコ・マドリードは11月6日に敵地でパリ・サンジェルマン(フランス)と、リールは5日にホームでユヴェントス(イタリア)と、それぞれ対戦する。 【スコア】 アトレティコ・マドリード 1-3 リール 【得点者】 1-0 8分 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード) 1-1 61分 エドン・ジェグロヴァ(リール) 1-2 74分 ジョナサン・デイヴィッド(PK/リール) 1-3 89分 ジョナサン・デイヴィッド(リール)
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