石破茂首相

石破茂首相（自民党総裁）は16日、衆院選（27日投開票）の応援演説のため徳島、香川、愛媛各県を訪れた。愛媛県今治市では、派閥パーティー収入の不記載があったため、比例代表への重複立候補を認めなかった旧安倍派の自民候補の応援にも入り、「行き届かなかったことは総裁たる私が責任を負う。深くおわびし反省したうえで、二度とこのようなことを起こさない」と訴えた。 【グラフィックでみる】衆院選、石破茂首相の勝敗ラインは？ 首相は候補者について「この人の言うことなら信用できる。この人に裏表はない。この人は本当に自分のことではなく地域のこと、国のことを一心に考えている人だ」とも強調し、支援を呼びかけた。 これに先立つ高松市での演説では「地方創生は『今だけここだけあなただけ』がキーワードだ」と語り、ご当地・香川の丸亀商店街の成功や、新たな名物グルメとなった骨付鳥などに言及。「ここにしかないもの」を広めることで、日本を変えていくと語った。 また、若年層の東京一極集中が少子化に繋がっていると指摘。「地方にもう一度、雇用と所得を取り戻すための地方創生を実現したい」と訴えた。コストカット型経済から高付加価値型経済への転換や、自衛官の処遇改善なども訴えた。 首相は選挙戦初日の15日には、安倍晋三元首相以来の通例である「被災地での第一声」で福島・宮城両県を訪れた。16日は徳島県板野町、香川県の高松市と坂出市、愛媛県今治市の順に回った。（當銘梨夏）