グーグルで「いい商品」を検索しても、へんてこランキングしか表示されない
「有名出版社だから信頼できる」ってわけでもないのね…。 Google(グーグル)の検索アルゴリズムでは有名出版社のおすすめランキング記事が上位を独占しちゃうので、まじめに1個1個試して書いてる零細レビューサイトに人が流れてこなくて、存亡の危機のようです。 空気清浄器のレビューサイト、HouseFreshが著名な雑誌新聞のおすすめレビューがいかにテキトーかを実例を並べて検証していました。こんないい加減なレビューが自分たちの血と汗と涙の結晶のレビューより上にいくのはどう考えたっておかしいだろって。
破綻したメーカーの製品がBEST
たとえば、料理やインテリア、ガーデニングなどを紹介するメディア、Better Homes & Gardensが狭い部屋の空気洗浄機のベストに選んでいるのは、虚偽広告で集団訴訟され昨秋経営破綻した製造元が出している「 Molekule Air Mini+」。米Gizmodo提携先のWirecutterで「過去最悪の空気洗浄器」に選ばれ、Consumer Reportに「ハイプで終わった製品」と評された製品です。 この製品、HouseFresh独自のテストでも ・洗浄所要時間が3分の1の価格の製品の3倍 ・騒音が88dBで落ち葉ブロワー並みにうるさい ・交換フィルターに年間200ドルもかかる ・消費電力が3分の1の価格の製品(21W)の3倍(61W) という惨憺たる結果でした。なんでそれがベストなの?と首をかしげてしまいます。360ドル(約6万円)もする高価な製品なので高いアフィ収入目当て?と勘繰りたくもなりますよ…。
系列メディアで写真を使い回し
その下に上位表示されているのはTIMEの女性マガジン、Real Simpleのベストランキングなのですけど、こちらはデザインも構成も写真もBetter Homes & Gardensそっくりです。よくよく見たら撮影場所である「ラボ」の床と壁まで一緒。フォトグラファーも専門家も同一人物なんですね。 それもそのはずで、媒体名こそ異なれど、どちらも同じメディア企業、Dotdash Meredith傘下のメディア。試しに画像を検索してみたら、ほかにも系列媒体同士で写真の使い回しが日常的に行なわれていることがわかりました。