「スター・ウォーズ」ドラマ「キャシアン・アンドー」の制作費が本家越え
ディズニープラスが野心的に展開する「スター・ウォーズ」ドラマシリーズの最新作「キャシアン・アンドー」が、驚異的な制作規模で注目を集めている。米フォーブスの報道によると、2シーズン合計で6億4500万ドル(約967億円)という空前の制作費が投じられたという。 特筆すべきは、シーズン2の制作費だけでも2億9090万ドル(約436億円)に達し、シリーズの集大成として2019年に公開された映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」の制作費2億7500万ドル(約412億円)をも上回る規模となったことだ。 この巨額投資の背景には、2023年のハリウッドを揺るがした脚本家組合(WGA)と俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが影響している。 企画・製作総指揮のトニー・ギルロイが2023年5月に執筆業務を停止し、撮影も一時中断を余儀なくされたが、2024年1月に再開。2月には予定通りの撮影完了にこぎつけた。なお、イギリスでのロケーション撮影により、1億2900万ドル(約193億円)の税額控除も適用されている。 本作は、大ヒット作「ローグ・ワン」の前日譚として、帝国軍の圧政下で反乱軍のヒーローへと成長していくキャシアン・アンドーの知られざる物語を描く。ギルロイによれば、シーズン2の最終回は「ローグ・ワン」の冒頭からわずか3、4日前の出来事まで描かれ、両作品が緊密につながる構成となっている。 全12話で展開されるシーズン2は、2025年4月22日より世界同時配信開始となる。映画をも凌駕する制作費と、丹念な物語作りが織りなす新たな「スター・ウォーズ」の世界に、早くも期待が高まっている。